11月29日(日)礼拝説教要約

  ルカ1:26~38  アドベント① 「神にとって不可能なことは何も」

 マリアの受胎告知の場面。神は救い主の母親にマリアを選ばれ、マリアは引き受けた。引き受けるまでの天使とのやり取りが記されている。

1.マリアの戸惑いと恐れ(26~33節)「いったい何の挨拶かと考え込んだ」(29) 

  ・穏やかな日常に、突然の思いもよらない告知:「おめでとう、恵まれた方」(28)

    「考え込んだ」(29)否定もせず、わかったことにもせず、理解しようとした

      結論を急がず、正しく受け止めるまで思い巡らす         

  ・御使いの回答:「あなたは身ごもって、男の子を産みます」(21)

    その子は救い主、千年前にダビデに約束された王(32,33)

    神に選ばれることは神の恵みであり、恐れることはない

     優れていたからではなく、価値無き者に与えられる賜物、憐れみ

     祝福される。神が助け、導く。→「主があなたとともにいます」(28)

      私たちがクリスチャンに選ばれたことも。与えられた務めのためにも。

2.マリアの疑問(34~37節)「どうしてそのようなことが起こるのでしょう」(34)

  ・今までにない、常識を超えたこと:結婚前に子どもができるのか

    未知のこと、理解を越えたこと、どう受け止めれば良いのか

     私たちが知っていること、理解できていることはわずかでも事は進んで行く

  ・御使いの回答

    「聖霊があなたの上に臨み」(35)聖霊により、神の力による→天地創造の御業

    「それゆえ、生まれる子は聖なる者、神の子と」(35)人であり神であるため

      肉体→人の罪の身代わり、人の模範  聖なる方→全ての人の罪を贖える

    「神にとって不可能なことは何もありません」(37)

      全能の神に信頼せよ:困難に思えること、分からないことでも

                超自然的奇跡であろうとなかろうと

      エリサベツの実例:全く同じケースではないが、自分に当てはめ励ましに

3.マリアの応答(38節)

  ・信仰:「おことばどおり、この身になりますように」神のお言葉を信じる

  ・献身:「私は主のはしためです」神のもの、神に仕える者、神のために働く者

        困難も覚悟で、自ら進んで体と人生をささげた

(結論)マリアは神への信仰と献身をもって救い主をその身に宿した。私たちは心に救い主をお迎えした。その命が私たちの内に育てられるように。また、私たちに備えられている神の御計画がなるように。全能の神に信頼して与えられている務めを全うしよう。

11月22日(日)礼拝説教要約

Ⅱサムエル7:1~17  サムエル記㊲ 「主があなたのために一つの家を」

 神の箱を都に迎え入れたダビデは、神のために家を建てようと考えたが、神はストップをかけられた。しばしば人の思いと神の思いは異なるが、そこに大きな恵みがある。

1.ダビデの願望:神の住む家を建てよう(1~3節) 

  ・良心の呵責:神の箱が天幕に置かれているのは申し訳ない

    自分は杉材の家に住んでいる:高級な材料、最高の技術、安定した堅固な家

    神から安息を与えられている:長い逃亡生活から解放された

                  敵から守られ安心して住める

    神の箱は天幕に置かれている:出エジプトの放浪の旅の時のまま

  ・預言者ナタンの賛同:良い志である

         主が共におられるので成し遂げられるだろう

2.神の回答:ダビデが神の家を建てるのではない(4~17節)

  ・天幕で満足している(6,7節):ご自分を低くして民の中に住まわれるお方

    立派な家を建てて欲しいと思ったことはない

    馬小屋にも、草津教会にも、私たちの心にも住まわれる

  ・今までの神の恵みを感謝しなさい(8~11節)

    神の選び、神の臨在、神による勝利、神からの栄誉、神からの安息

  ・これからの神の約束、計画を知りなさい(11~16節)

    主があなたのために一つの家(家系)を造る

     「あなたがわたしのために」ではなく、「わたしがあなたのために」

       神に奉仕することよりも、神の恵みを受けることの方が重要

    世継ぎの子(ソロモン)がわたしの名のために一つの家を建てる

     「わたしの前に多くの血を流してきたからである」(Ⅰ歴代22:8)

       それぞれの役割、ふさわしさがある

     「彼の王国を確立させる」サウル家のように「取り去られることはない」

    あなたの王座はとこしえまでも堅く立つ→イエス・キリストによって成就する

     「ダビデの王位をお与えになります。彼はとこしえにヤコブの家を治め…」

(ルカ1:32,33)

(結論)良い志でも、神が止められることがある。その思いを神は喜んでくださる。「その思いがあなたの心にあったことは、良いことである。」(Ⅱ歴代誌6:8)しかし、一番願っておられるのは神の恵みを受け取り、神に感謝すること。そして、神の御計画に従い、御計画に身を委ねることである。

11月15日(日)宣教聖日礼拝説教要約(宣教ビデオ)

使徒6:8、8:4 「神のみことばはどこに?」 台湾派遣宣教師 平瀬義樹

1.教会の成長・拡大:使徒の働きは初代教会の歴史。教会が目覚ましい勢いで成長 

  主の昇天時120名(1:15)→ペンテコステの日3000人(2:41)→5000人(4:4)→

  「男も女も大勢になった。」(5:14)→「弟子の数が非常に増えていった。」(6:7)

  目覚ましい教会の成長、伝道の拡大のキーワードは「こうして・・・」

   「こうして神のことばは、ますます広まって行き…」(6:7)「こうして教会は、

   …聖霊に励まされて前進し続けた」(9:31)「こうして、大勢の人が主に導かれ

   た。」(11:24)「こうして諸教会は、その信仰を強められ、日ごとに人数を増し

   て行った。」(16:5)「こうして、主のことばは驚くほど広まり、ますます力強く

   なって行った。」(19:20)  「こうして」の前には、幾多の問題・課題に直面

2. 教会は「問題・課題」によって成長する(6:7)

   教会内のやもめたちへの食糧の配給に関する問題(6:1~7)

    ヘブル語を話す人とギリシャ語を話す人の間の不一致。言葉の壁、文化の壁

     他の人を思いやる心、受け入れる心、赦す心が失われてはいないか

   神はこの問題を通して教会に霊的一致を与えようとされた

    「こうして、神のことばはますます広まっていき」(7節)成長して行った

    しかも教会の中から、その解決の為に人材を選び、その任に当たる

   問題・課題が克服され、解決されていく時、神のみことばはさらに広がっていく

    主の導きと助けによって、主は私たちになすべきことを示してくださる

3.聖言による成長 みことばを宣べ伝えての成長(8:4)

   ステパノの殉教とサウロによる迫害の激化。クリスチャンの離散

    「主よ、なぜですか?いつまで?どこにおられるの?助けて下さらないの?」

  「散らされた人たちは・・・みことばの福音を宣べ伝えながら巡り歩いた」(4節)

    みことばこそが、聞くべき、信じるべき、宣べ伝えるべき、教会の宣教の中心

    [神のことば]4:31[いのちのことば]5:20[主のことば]8:25[福音のことば]15:7

   「散らされた」という現実は、主の御手によって遣わされていった派遣の旅路

    散らされていくことを宣教の拡大と前進の時と受け止め果敢に福音を宣べ伝える

(結論)私たちは、家庭に、会社に、学校に、地域に、社会に、国に、散り散りになって、一人で置かれているのではない。聖霊による力と励まし、慰めを受けて、見えない公同の教会の交わりの中で遣わされている。「見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。」(マタイ28:20)小ささや弱さ、力のなさに意気消沈せず、散らされてこそ主の証人であるとの燃える思い・信仰をもって、この時代に生きていこう。

11月8日(日)礼拝説教要約

  Ⅱサムエル6:12~23  サムエル記㊱  「主の前で喜び踊る」

 ダビデは新しい都に神の箱(神の臨在)を迎え入れ、軍事的政治的だけでなく宗教的中心地にしようと考えたが大きな失敗をした。「主の前」ではどうあるべきなのか。

1.誤った方法(1~11節):新しい荷車に載せて運ぶ(Ⅰ歴代13章参照)

  ・祭司アビナダブの家から運ぶ(1サムエル6,7章参照)

    ペリシテに奪われ→ベテ・シェメシュ人が打たれ→アビナダブの家に約70年

    精鋭の兵3万人、イスラエル全家が楽器を奏でて歓迎する中、新しい荷車で

  ・善意から出て、最高の手を尽くしたが、人の思いに過ぎなかった

    祭司に担がれるべきだった:新しい荷車はペリシテ人が用いた方法

     「聖なるものに触れて死ぬことのないように…」(民数記4:15等)

  ・ウザの死:神の箱に手を伸ばし掴み、主の怒りが燃え上がり、死んだ(6,7節)

    「その過ち(不義の罪)のため」聖なるものへの畏敬の念がなく軽率な行為

    私たちも恵みに慣れて、神を畏れることをおろそかにしてはならない

  ・主の箱を運ぶのを中止:オベデ・エドム家に3ヶ月「彼の全家を祝福」(11節)

    主の臨在は本来、祝福をもたらすもの:正しく迎える時、祝福される

2.正しい方法(12~19節):主の箱を担ぐ者たちによって運ぶ(Ⅰ歴代15章)

  ・祝福の知らせに励まされ再度挑戦:失敗を反省し、正しい方法を調べ、改めた

    祭司が担ぎ、慎重に運び、いけにえをささげ、礼拝した

  ・悔い改めと献身、感謝と礼拝:全焼と交わりのいけにえ、踊りと歓声と角笛

3.主の前の喜び(20~23節):ミカルとダビデの心の隔たり

  ・ミカルの心:喜びを共感できない「窓から見下ろしていた」(16節)

    神に対する無関心→神を迎える喜びがわからない→傍観、批判

    王家のプライド→王の威厳のないダビデをさげすみ、庶民を見下す

  ・ダビデの心:主の前で喜ぶ「主の前で力の限り跳ね回った」(14節)

    「私を選んで、主の民イスラエルの君主に任じられた主の前だ。」(21節)

      卑しい自分を選ばれた主の恵みへの感謝。人の目を気にせず主の前で。

    「もっと卑しめられ…」卑しい者である。卑しめられることは構わない:謙遜

    プライドの高いサウル家よりも「女奴隷たちに敬われる」ことが喜び

  ・私たちも人の目を気にせず、主の前に礼拝し賛美し祈り、互いに尊重したい

(結論)聖なることには軽率にならぬよう注意深く、神への畏敬を持ちつつも、イエスの恵みのゆえに大胆に、神の前に自分の思いをありのままに表わす者でありたい。そして、他の人のやり方を批判せず、喜ぶ者と共に喜ぶ者でありたい。

11月1日(日)礼拝説教要約

 Ⅱサムエル5:9~12、19~25  サムエル記㉟  「主が王として堅く立て」

 内戦状態が終わり、ダビデはイスラエル全体の王となった。十代で油注がれて、30歳でユダを7年半、イスラエル全体を33年治め、全部で40年間王となった。

1.王国の確率(1~12節)

  ・全部族がダビデを王と認めた(1~5節):強引に王座に着いたのではない

    「ダビデに油を注いでイスラエルの王とした」(3節)

      骨肉である:同胞  以前からリーダーであった:力量と実績

      主の約束の言葉がある:神が立てておられる

    平和のうちに契約が結ばれた ←神のなさるわざの特徴

  ・エルサレム攻略(6~10節):新しい首都の制定

    中央に位置する要害:カナン征服時代から難攻不落

     エブス人が住んでいて、攻め取られないと自信を持っていた

    ダビデは水汲みの地下道から町中に侵入して攻め取った

    「万軍の神、主が彼とともにおられた」(10節)から

  ・王宮の建設(11,12節):ツロの王ヒラムから資材と技術者の提供

    神の時が来ると見事に祝福される

     「主が…主の民…のために、…王国を高めてくださった」(12):謙遜

     「御手の下にへりくだりなさい。神は、ちょうど良い時に…」Ⅰペテロ5:6

2.ペリシテ人との戦い(17~25節)

  ・1回目(17~21節):内戦は静観。統一に脅威を感じ早期に攻撃を仕掛ける

    サタンも私たちの勝利や恵みを受けた直後に攻めてくる

    ダビデは王権を握っても主に聞いて従った:「主に伺った」「攻め上れ」(19)

    「主は、水が流れ出るように…私の敵を破られた」(20)主がなさったこと

     主に聞いて従った故に主による勝利と言える→レカブ、バアナと違う(4章)

  ・2回目(22~25節):ペリシテは諦めずに再度攻撃して来た

    再度「主に伺うと」「彼らの後ろに回り込み…」(23)→明らかな主の助けが

     同じ状況でも神の方法は違う。その都度主に伺うべき

      前の勝利とその方法、以前の恵みと信仰に頼ってはならない

    「主は…あなたより先に出ている」「主が彼に命じられた通りにし」敵は敗走

(結論)ダビデは逆境の時も順境の時も変わらない神への姿勢を貫いた。試練の中で神との関係が強められたから。私たちも神の時を待って、見事な神のわざを体験したい。